父(故園田直外務大臣)が政治家として始めて中国北京入りをしたのは1954年7月にスウェーデンで開催された世界平和集会に出席の帰りで、中国と国交もなく、また日本国内外の政治情勢が困難な下で果たしたのでございます。

父は生涯を日中国交回復と日中友好に献げる決意で政界に入り、この時に一層決意を固めたと思われます。
その18年後、1972年に国交正常化、更に6年後1978年8月12日に外務大臣として日中平和友好条約に署名、調印しました。

この時父は、日中平和友好条約の締結が出来なければ生きて帰らぬ決意で日本を出発したのでございました。

日中平和友好条約締結以来間もなく40周年を迎え、各方面における交流が深まり、友好関係の絆も強めてまいりました。

国家間、国民間、政治家、企業人、文化人、青少年を含め、これからもっともっと正しい理解を求め合い、日中両国の世々代々の友好を願ってやまない次第でございます。

会長 園田 直飛人